金持ち父さん

こないだWebで、金持ち父さんのパクリ記事みた。「お金のために働くのではなく、お金に働かせなさい」ってやつ。
筆者は金融業界上がりで今はサラリーマン相手に不動産投資の指南をしてるのだとか。まさに金持ち父さんで、やはり本も出してる。

記事の内容は、「生涯支出をみてみると、サラリーマンの人生は公務員と土建屋と金融屋のためにあるようなもの。保険は都民共済に、家は賃貸にしてその分、投資するのがどう考えても正解。マイホーム買うくらいならアパート買って貸したほうがよい。」というものだった。

・・・って、この論理展開、根本的に矛盾してるよな・・・賃貸+不動産経営のほうが、ただマンション買うより更に土建屋を喜ばすことになるし、マンション経営するなら保険も必要になるだろう。
それに、皆がこれを実践してるのが中国で、誰も済まないゴーストタウンができたりして、今にもバブル弾けそうでいったいどうなるんだって感じなんだが・・・てか、ほんの20年前に日本でもえらい目にあった人が沢山いたはず。
まあ、筆者の意図は、金借りてまで無理してやるんじゃなく、保険や家に金かけるくらいならって話だろうが。

いや、こういう視点が悪いと言っているのではないですよ。
「自分の時間は有限だし、金を稼ぐ以外にも家族とか大事な使い途があるから、時間以外のリソースで稼ぐことを考えよう」というのは理にかなってると思う。
それに、日本はもう経済が成熟して人件費が高止まりしているから、アメリカやイギリスのように海外投資収益により重点を置くべきだという考え方もあるが、そのような考え方にも一部合致している。

また、「不労所得」という言葉があるが、本当の意味での不労所得というのはなかなかありえないだろう。不動産等の投資にしても、的確に投資先を選ぶのにはそれなりの研究・情報収集が必要だし、アフィリエイトにしたってコンテンツを作ったりいろんなテクニックを研究したりしないと儲からないらしい。
サラリーマン的な稼ぎ方しかないという固定観点は捨てていいと思うが、うまい話なんてなくて、何かやるならそれなりに頭使ったり行動したりしなきゃってことだな。